だいたい起業をするとか、自分で仕事をおこすということについて、当然ながら身内や両親は反対することが多いようです。多くはもちろん心配したり気遣ってくれたりという思いやり、親心なのでしょうが、まさにその、ただ単に反対されているようにしか感じず反発心を覚えてもめることもあるようです。
私の場合も、やはりそうでした。特に父親は強硬に反対し、私が会社勤めをしながら今のビジネスの基礎を作る作業などをしていたときも「会社の仕事に身を入れないで違うことをやるとは何事や!」と親子でケンカの絶えない毎日でした。父は自身が中堅企業で役員まで上り詰めた人ですし、また、父の父、つまり私の祖父が自分で会社をやってつぶしてしまっているという過去があるため、「会社勤めをしっかりやるのが一番だ」という信念になるのはある意味当然のことだったのかもしれません。
当初は実家から会社に通い、夜はコツコツとネットで自分の仕事をしていたわけですが、そんな風にケンカが絶えないので、結局私は実家を飛び出して大阪市内のマンションに一人暮らしをして2つの仕事を続けました。そして2~3年たって、両親には何も言わず勝手に勤め先の会社を辞めました。話しても、もめるのが分かっていたからです。正月や盆に顔を合わせると「いずれは(会社)辞めるし」という私の言葉と、なんとかそうさせまいとする父親の言動というか腹の探りあい(笑)で当時はあまり楽しい時間ではありませんでした。
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